当記事では、離乳食・幼児食におすすめだしパックを紹介します。
離乳食を進めていると「おかゆを食べなくなった」「好きだった食材が急に進まなくなった」という経験がありませんか?
そんなとき、素材のうまみを引き出してくれる「お出汁」を使うと、ぱくぱく食べてくれることがありますよ。
一からだしを取ると手間がかかるので、便利なだしパックがおすすめです。
離乳食には、塩分不使用・添加物不使用のだしパックが望ましいです。

2度の離乳食を経験し、10種類以上のだしパックを試してきた私がおすすめだしパックを6つ紹介します。
おすすめを真っ先に知りたい方は以下のボタンからご覧ください。
離乳食のだしはいつから使っていい?

離乳食で使われる出汁の種類は主に7つです。
開始時期目安と特徴は以下の通り。▼
- 昆布だし…離乳食初期(生後5〜6ヶ月)から。植物性でアレルギーの心配が少ない。
- かつおだし…離乳食中期(生後7〜8ヶ月)から。香りが良く食欲をそそる。
- かつお昆布だし…離乳食中期(生後7〜8ヶ月)から。昆布と合わせることでうまみが増す。
- いりこだし(煮干し)…青魚のいりこは離乳食後期(生後9ヶ月頃)から。甘みとコクがある。
- 干し椎茸だし…離乳食初期(生後5〜6ヶ月)から。香りが非常に強く独特のクセがある。
- 野菜だし…離乳食初期(生後5~6ヵ月)から。色々な野菜を一緒に水で煮たスープ。
- ささみだし…離乳食中期(生後7〜8ヶ月)から。ささみの茹で汁。
開始時期は、あくまで目安なのでお子さんの状態を見て判断してください。
生後7〜8ヶ月くらいになると食べムラが出始める赤ちゃんもいます。だしをアクセントとして取り入れるのがおすすめです。

離乳食をパクパク食べているようなら無理に使わなくてもOKですよ
- 太田百合子(監)「最新!はじめての離乳食新百科」とじこみ・食材一覧表(ベネッセコーポレーション,2020)
- 和光堂「離乳食の食材チェックリスト」
市販の離乳食用だしパックを選ぶポイントは?
だしパックは様々なメーカーから販売されていますが、離乳食に使うだしパックは、離乳食に適したものを選ぶ必要があります。ポイントは以下の3つです。
食塩不使用で塩分が入っていない
赤ちゃんは体内の機能が未発達で塩分の排出が上手にできません。
離乳食に使うだしパックは食塩不使用のものを選びましょう。
醤油や砂糖が入っているだしパックもあるので離乳食初期は避けてください。
食品添加物不使用である
市販のだしパックには誰もが美味しく感じられるように、グルタミン酸ナトリウムやアミノ酸など、食品添加物が含まれるものがあります。「めんつゆ」などにも入っていますね。
ただちに健康を害する危険なものというわけではないですが、味覚が敏感な赤ちゃんのうちは避けておきたいものです。
食品添加物不使用(無添加)のものを選びましょう。
アレルゲン食材に注意する
和風だしによく使われる食材として、鯖・大豆・小麦を含む発酵調味料があります。
特に鯖はイノシン酸の含有量が多く、うまみが豊富なのでだしパックでよく使われます。
原材料の表記は必ず確認し、アレルゲン食材に注意しましょう。
食経験を積む前の赤ちゃんは、色々な素材が使われているだしパックよりも、シンプルな原材料のものがおすすめです。
離乳食だしパックおすすめ6選
10種類以上のだしパックを使ってきた私が、本当に美味しくて赤ちゃんにやさしいだしパックを6つ厳選しました。
やまひここんぶぱくぱくおだしシリーズ

- 食塩不使用
- 化学調味料不使用
- 国産原料100%使用
- 無漂白不織布使用
- 月齢に適しただしパックが選べる
やまひここんぶの「ぱくぱくおだしシリーズ」は、明治36年創業老舗昆布屋のだしパックです。
離乳食インストラクターと管理栄養士が監修しており、赤ちゃんに適した専用お出汁といえます。
だしパックは全4種類。
- 生後5ヶ月…離乳食だし昆布
- 生後8ヶ月…離乳食だしパック
- 1歳…本格だしパック
- 1歳半…贅沢だしパック
月齢ごとにぴったりのだしパックを選ぶことができるのが特徴です。

【原材料】かつお・ふし(国産)、昆布(北海道産)
国産素材のみのシンプルな原材料で、かつおと昆布の割合が半々のブレンドです。
厚生労働省が定める乳児用規格適用食品の規格を満たしています。
乳幼児用食品で、放射能性物質が50ベクレル/kg以下である商品の規格。
ベビーフードなど、乳幼児が口にする食品についてはこの規格表示が義務付けられています。

1袋に10包のだしパックが入っています。1回で500ml程度のだし汁がとれます。

だし汁は濃い黄金色。だし自体の味は控えめで、やや酸味を感じます。
だし汁で野菜を煮ると、かつおの香りとうまみが移るので、我が子は美味しそうに食べてくれました。

だしがらは昆布が多めで食感が楽しいです。ふりかけとしても活用できます。

月齢にぴったりのおだしが選べるから長く使えます。
マルトモはじめてのだしパック

- 食塩不使用
- 化学調味料不使用
- 国産原料100%使用
- 無漂白不織布使用
- フリージングに適した使い切り量
マルトモの「はじめてのだしパック」は大正7年創業の老舗削りぶしメーカーが開発した、離乳食専用だしパックです。
離乳食用に設定した基準値のかつお節のみが使用され、赤ちゃんの安全が考えられています。
フリージングを想定した使い切り量で、使い勝手の良さも魅力です。生後7ヶ月頃から使えます。

【原材料】かつお節(かつお(国産))、昆布
日本近海で一本釣りされたかつおと北海道産昆布のみが使用されています。
厚生労働省が定める乳児用規格適用食品の規格を満たしています。

1袋に8包のだしパックが入っています。
1回で製氷皿1枚分のだし汁がとれるので、無駄なく冷凍保存できます。

だし汁は淡く澄んでいて、かつおの香りが濃く感じられます。
他の食材の邪魔をしないあっさりと上品な味わいで、おかゆやうどんとの相性が抜群です!

だしがらは繊細で舌触りが良いです。付属のレシピを見ながら佃煮を作っても美味しいですよ。

赤ちゃんのことを考えつくられた、赤ちゃん専用のだしパック!
子どもを育てるなないろ栄養おだし

- 食塩不使用
- 化学調味料不使用
- 国産原料100%使用
- 無漂白不織布使用
- だし自体の栄養が摂れる
「なないろ栄養おだし」はスカルプDが有名なアンファー開発のだしパックです。
小児科医監修で、子供の食育と栄養摂取が考えられています。
合わせだしの濃厚なうまみがきいているので、無塩とは思えないほど美味しくいただけます。

【原材料】いわし煮干し、かつお節、むろあじ節、乾椎茸、昆布
動物性だしと植物性だしのブレンドで、国産原料5種が使用されています。
白身魚→赤身魚→青魚の順に慣れてきた、9〜11ヶ月(離乳食後期)から取り入れられます。
「なないろ栄養おだし」から摂れる栄養素は7つ。▼
- タンパク質
- DHA
- 鉄
- 亜鉛
- カルシウム
- マグネシウム
- ビタミンD
偏食が続く我が子でも、だし自体の栄養が摂れるので、心強いと感じました。

1袋に20包のだしパックが入っています。

だし汁は透明感のある薄黄色。
見た目とは裏腹に、濃く上品なうまみと、ほんのり甘みも感じられます。

だしパックの中身は調味料として使うこともできます。お好み焼きにさっと入れると美味しい!

生後9ヶ月頃から不足しがちな「鉄」も補えます。
カインデストやさいだし

- 植物性だしのみ使用
- 食塩不使用
- 化学調味料不使用
- 煮出す手間いらずのパウチタイプ
「やさいだし」は離乳食宅配サービス「カインデスト」のだしパックです。
開封後、すぐ使えるパウチタイプなので煮出す手間がいりません。
小児科医師と栄養士監修で、野菜本来の甘みと椎茸・昆布の濃厚なうまみが特徴です。

【原材料】大根(国産)、にんじん、玉ねぎ、かぶ、椎茸、昆布
植物性だしのみのブレンドで、生後5ヶ月頃から使えます。

ごはんと一緒に煮てリゾット風にしたり、離乳食を洋風に仕上げたいとき活躍します。

動物性だしはまだ心配という赤ちゃんにおすすめ。
カインデストのやさいだしは、会員登録をすると購入できます。ベビーフードのお試しセットで赤ちゃんの反応をみるのもありですよ。

パルシステムだしパック

- 食塩不使用
- 国産原料100%
- 化学調味料不使用
- 1袋20円でコスパ最高
我が家は、生協の宅配パルシステムを利用しているのでオリジナルだしパックもよく注文します。
国産原材料にこだわりつつ、1袋約20円とリーズナブルな点が魅力です。

【原材料】さば節粉(国産)、かつお節粉(国産)、椎茸粉(国産)、昆布粉(国産)
塩分不使用で、国産原材料4種のみが使用されています。
さばが含まれるため、白身魚→赤身魚→青魚の順に慣れてきた、9〜11ヶ月(離乳食後期)から取り入れられます。

1袋に20包のだしパックが入っています。1回で600mlのだし汁がとれます。

だし汁は澄んだ黄金色。鯖の濃厚なうまみの中に、しいたけの香りも感じられます。

重なりあっただしのうまみで和食がおいしくいただけます。
パルシステムのだしパックは会員登録すると購入できます。他にも便利な離乳食が揃っているので要チェックです。
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減塩茅乃舎だしパック

- 幼児食から大人まで万人ウケの美味しさ
- 化学調味料不使用
- 保存料無添加
- スーパーで手に入らない贅沢な国産原料使用
「茅乃舎だし」は、福岡市の御料理茅乃舎が開発しただしパックです。
幼児食に移行した現在は「減塩茅乃舎だし」をよく使っています。
スーパーでは手に入らない厳選素材が贅沢に使用されていて万人ウケの美味しさです。

【原材料】かつお節、煮干しエキスパウダー(いわし)、焼きあご、うるめいわし節、昆布、でん粉分解物、酵母エキス、発酵調味料(一部に小麦、大豆を含む)
通常タイプの美味しさをそのままに、53%減塩(1袋あたりの塩分0.49g)で作られています。
さらに薄めて使ってもOK。

1袋に27包のだしパックが入っています。1回で600mlのだし汁がとれます。

だし汁は何も調理していないのに、お吸い物のような良い香りがします。
汁気が苦手な娘も、このだし汁で作ったうどんはおいしいと喜んでくれました。

だしがらはツナのような食感で、そのまま食べても違和感がないです。

子供と大人が一緒に楽しめる万人ウケのおいしさ!
離乳食で市販のだしパックを使うメリット

離乳食で市販のだしパックを使うメリットは以下の5つです。
- だしを取る手間が省ける
- 一から取るよりコスパが良い
- だし自体の栄養が摂れる
- 味気ない離乳食にうまみを加えられる
- 冷凍保存できる
一からだしを取るとなると、漉す作業や洗い物に時間がかかり、離乳食中は特に手間に感じます。
国産食材を選ぶと、それなりにコストもかかるんですよね。
だしパックなら誰でも気軽に取り入れられて、1袋で2〜3人分のだし汁が取れるので経済的です。
素材本来の味を生かすお出汁は、離乳食や普段の料理の仕上がりを格段にUPしてくれますよ!

離乳食は食材宅配サービスを利用することでも負担が減らせます♪
離乳食向け食材宅配サービスについて知りたい方は「離乳食の食材宅配サービス比較ランキング」の記事もご覧ください。

離乳食に適しただしパックを選ぼう
離乳食・幼児食におすすめのだしパックを紹介しました。
煮出すだけで本物のだしがとれるだしパックは、お手軽で経済的。
初めてのおだしは、シンプルな「かつお節+昆布」の合わせだしがおすすめです。
乳幼児の繊細な舌は「本物の味」を感じ取ってくれるはず。ぜひおだしのうまみを取り入れてみてくださいね。
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